微妙な診断

 県内だけど、高速道路で一時間以上かかる個人医に行きました。四年探し続けて、はじめて「アタマがおかしい」でも「冷笑」でもなく、「ASとFMSの合併症」と診断した整形外科医に出会いました。
 リウマチ因子が高いとASではない、という認識はもう古くなったらしいのです。レントゲン室の枕で首を直撃してしまい、痛みで首が回らない。どうやら本当にASらしい。信じられません!
 自分でも狂ってるんだとおもっていました。根本的な治療は無いので、なにも特効薬はもらえないけれども、患者扱いされてうれしかった。どうも、元センセと考えの同じ先生のようでした。。岐阜県に強直性脊椎炎を知っている医師。交通便が悪くて自力で通えないのが問題。睡眠剤の「一週間後もう一度」といわれても、通えません。介護タクシーがない。中央線で名古屋に出て乗り換えないと、バス電車では行けません。免許は持てるけど、二種二級の障害者、運転ができない。

 ASとは骨がくっついていく病気なので、昨日先生に、「曲がってくっくつより、まっすぐくっついた方がいいから、姿勢を正しく」と言われ夫が、「まっすぐくっつくように」じゃなくて、進行を止めてくれんのか、と帰り道でぶつぶつ。医療でくい止めることはできないんだってば、って家族に説明するにも疲れました。

 検査で何も出ないくて、しかられて、ドクターショッピングした挙げ句、N大で判明した「内臓の病気」だって、「手術しなければならなくなる前に、寿命が終わるから」治療は要らないと言われたました。それと同じで、いなかでASの治療は要らないです。

 先生は、「へんなふうに固まると手術しなきゃならんから」って、(多分そうならないことを目指して、厚労相で抗TNFα阻害薬が適応になったんだと思うけれども)それをあつかってるのは県内でG大だけなので、その他の医療機関では、変形してから手術して、障害者手帳を出すのがメイン。骨が曲がってしまってから治療する、という認識は昔から変わりません。診療所の先生も、その点は医療について批判していました。

 今回の先生は「女性もASになります」とおっしゃった。
 でも、東京方面の有名先生に直接言われたのは、「オバサンの年齢でASにはならない。20代の若い男性しかかからない」オバサンという言葉には「世間を知らないいなかの」がついていた。一生忘れないでしょう。
 十二歳の時交通事故に遭って、そのときすでに「線維筋痛症」になっていた、という説はありえないかとおもいます。大人になるまで自分の病気に全く気がつかないなんて!親の保護下にあった時期にすでに事故で発病していて、そのまま放置なんて、多少の痛みがあったとして、極端すぎます。
 いただいた薬は「ランドセン」(クロナゼパム)。ベンゾジアゼピン系抗てんかん薬。不眠症の対症療法というかマイスリーの補足なんだけど、前の先生に「ベンゾジアゼピンばかり飲み過ぎで薬の効果が出るわけ無い」といわれて、「ベンゾ系」を全部やめたあげく、激しい離脱作用。救急車まで呼んで、診察拒否された、いわくつきの・・・あんなにはげしく発作起こして全身痙攣して、せっかくやめた物をまた飲むとは。そして治療方法は、薬を減らして、お日様の下で散歩すること。