紹介状を持って伝書鳩

 昨日、長野県まで行きました。遠くてつらい。私が地元で医師を探してうろうろした二年の間に、元センセの説はひろまって、またあたらしいASの会の代表になるんだって、るんるんしていました。
 県病院の先生の、「生まれつき奇形」説を覆すために、夕べからずっと眠れぬほど資料を揃えて考えたという、ご高説を披露なされました。
 県病院の先生の紹介状が失礼ではなかったか、訊いてみたところ、とてもまじめで熱心で、よい先生だから、もう一度県病院へ戻って診察を受けたらいい、といわれました。冗談じゃないと思いました。「強直性脊椎炎は判断が難しいから診察できない」と元センセの診断書で顔を仰いでいた、にやにやしながら。普段は怒らない夫が「診察もしないであの態度はナンだ」と激怒したのですが…お説は、私にではなくて、凝り固まった考えで患者を罵倒するN大で講演して欲しい。
 「アンタは何を求めとるんだ」とセンセが訊くので、「近場で薬をくれる医師」と答えました。
 先日、センセの講演会にただ一人、岐阜県から来た医者という人を紹介してくれました。名前を見たら、まえに、私のHLAを実費で検査して、B27を保有しないから「精神病」と決めつけて、いろいろと罵ってくれた人でした。その人は確かにわりと近場の病院ですけど、私が持参した先生の著書をひらひらめくって小馬鹿にした人が、一度だけ先生の講演に来て、終わったあと質問に来たからと、紹介してくれても…私はもう顔も見たくないのに。センセは人を見る目がないというか、なんというか、洞察力はないし、敵を作るのがうまいし。
 レミケードやヒュミラの使用や効果について質問したかったのに、言い出す前に、「質問は紹介先の医師で訊け」と言われました。県病院の先生や割と近場の病院の先生が、そんなこと知ってるわけないでしょうに。強直性脊椎炎の患者を診察したことが一度もないんだから…強直性脊椎炎の患者が来たら、有無を言わさず断るか、保険のきかない血液検査をして、精神病にする人たちに、何を訊けっちゅうの!