歯医者さんに聞いてみた

 「理解を得るための手がかり」という名目で、インターネットで宣伝している、「歯のかみ合わせで線維筋痛症を治す」歯医者さんについて、下記の先生に聞いてみました。

 先生はよくご存じで、九州地方には、歯の治療から線維筋痛症につなげようとする考えがあることを説明してくださいました。それは特定の歯科医師でなく、「九州地方にはそういう方向性の治療を考える歯科医師が多い」ということでした。私には、それは初耳でした。

 その方法で線維筋痛症が治るのかどうか、については、「原因が歯科の範疇であることなら、痛みを取ることはできるけれども、内科、整形外科に原因があるとき、根本的な治療には当たらないそうです。

 そして、「誰に対して理解を得たいのか、家族か、全体的な社会へ対してか」「まずどこに対して理解を求めて運動するのかはっきりさせましょう」言われました。目的のはっきりしない、漠然とした「わかってほしい」という「感情」だけがあって、そういった筋道を考えていなかった自分に気がつきました。

 県や市や、厚労相や、都庁(強直性脊椎炎が東京都の特定疾患のため、厚労相から回された)に電話で、体当たりしては粉砕して、傷ついていました。自宅の前で、路上演説していた市会議員に、直接来てもらって話し、「まずは法律を変える世論を」というとんちんかんな返事をもらって、いらいらしたり・・・厚労相が「各自治体に任せている」といっているのに、「法律から変える」なんて、ほど遠い、非現実的なことを言っている・・・任せられている権限内で救済してくれたらそれでいいのに、とおもいました。

 歯医者さんに「どこに、だれに対して」と指摘されて、自分でも全然わかっていないことにとまどっています。そんなの誰にもわかんない、本人にしかわかんない、医師もわからないことを思い悩んで、闘病の前に、世間と戦わなくてはならなくなった現状になっています。希望がわいてこない。

 人によっては「家族にわかってもらえない」と書いていらっしゃっていて、では自分は何?と自問すると、

 私は「医師に」まず理解して欲しい、と感じているところに突き当たります。家族も世間も、わからないのが当たり前で、相談することなんかできません。とりあえず、今通うことを許してくれている先生にわかって欲しいのでした。

 それは先生の言う「頭がおかしい」から、医師に対して執念燃やしちゃっているのか、自信がなくなってしまいました。

 元の先生のような、総合病院の医師の研究と、開業医では立場が違う、と、つねに今の先生は強調します。元の先生の診断も、「(元の先生が)開業医になった時が見物」とせせら笑う、先生の情動が、どうしても私には理解できません。私の立場からは、総合病院も、開業医も、同じ医師です。

 私はまず、私が今の先生を理解せねばならないのかしら、初診の時は、自信満々だった先生の、訪れるたびに前回と向きを変える診断・・・すっかり、「頭のせい」ということばが定番になりました。心臓循環器専門の医師が、付け刃的に「トラウマ」「心理」を解説するのを眺めて、疑惑を押さえられないのです。
 精神科の先生に「アンタは身体表現性障害だ。自分で難病と思い込んでいるからいろいろな症状が出るだけ」と怒鳴られたのです。整形外科の先生に、「リウマチだ、そんなに言うなら違う先生のところへいけ」とリウマチ手帳をひったくられたのです。行く先々で、医師に罵倒されたことが、今の先生が知りたがっている私の「トラウマ」なのでは・・・

 その精神科医で、何年も臨床心理技師の資格をもつ先生とのカウンセリングをつづけていたのです。併せて抗うつ剤も飲んでいました。ステロイド剤を信じる元の先生は、整形外科、抗うつ剤はかなり嫌っていました。

 細かく枝分かれした医療の中で、右往左往しているうちに、医療機関に対する強い怒りを自覚し、難病と決めつけられて悩み、違うと言われて悩み、私は、誰に何を理解して欲しいのかわかりません。話が難しくてわからない、という方々に対しわかってほしいのかもしれません。

 理解よりも、欲しいのは、医師の謝罪かもしれません。暴言を認めて、謝罪してくれたら、治るような気がします。

 私の調べた範囲内で、元先生派、東京有名大学派、九州地方歯科派の争いだという気もしてきました。それを書くと、特定の病院に対する誹謗中傷になるのね・・・