過呼吸じゃないとおもう

 センセは一人一人の患者との会話など一々覚えていないと、言い訳をします。それはごもっともなことだし、私は、むしろ自分のことだけ特別に覚えてもらいたくない・・・
 ご本人は忘れているんだけど、センセは何回か過呼吸について言及します。線維筋痛症の症状で代表的に言われている「しびれ」。「苦しいと思って、すごく息をするとしびれる」・・・というのが「王道」の考えのようです。ほかの医師もそういうことを言う人が多い気がします。 部活で倒れたとか、集会でめまいがしたとかいうのを、大抵「過呼吸」にしてるとかんじます。

 知人が、倒れるたび「過呼吸」と診断され、いつも一緒にいた私も、酸素を摂りすぎないように紙袋を持って歩いたことがあります。いま、ふりかえると、知人は「あれは過呼吸じゃ無い」と言います。

 医師の意見では、「普通の人でも、深呼吸を十回すれば誰でもなる」そうなので、なんでもいらんことをためす私は、やってみたことがあるのです。

 ふふ、あれは難しいです。過呼吸になるまで息をするなんて、むりむりむり!

 私の体がしびれるようになったのは、昨年の春先に、元のセンセの病院に入院して、点滴をはじめてからです。点滴自体はなんてことないし、慣れてるけど、指先が痛いほどしびれると自覚したのは、看護師の服が、点滴時に、私の指先をかすった瞬間からなのです。

 救急車で運ばれたり、急患で病院に担ぎ込まれたりしたとき、看護師は「そんなに多く息をしない」と注意します。過呼吸を意識しているんだと思うけど、チッチッチッチッ そんなに簡単に過呼吸なんか起きない。

 ほかの体験車の皆様の意見がそろわないと断定できませんが、仮に線維筋痛症だったとして、過呼吸でしびれが起こる人はあるんでしょうか。

 個人の感慨ですが、全身が異様に敏感になり、時として耳や目もおかしくなります。私は、少し動いても、十倍の重力のある星に移住しちゃったみたいに、体が重いし、重力を支える筋肉も、支点となる関節も、疲れてしまい、使い物にならないし、あとから動けないほどに痛みます。

 足や手がしびれている、または浮遊感があるのは、力を使い果たしたときじゃないかと考えております。過呼吸ではなく、血中の酸素濃度が著しく下がったときかもしれない・・・

 どうして、ある日突然、生活できないほど疲労し、痛み出したのか、理由はわからないけれど、私に限って言えば、がんばりすぎてへろへろになった状態で精神的なストレスを与えられると、しびれや痛みが強くなります。

 冷静に検証できればいいんだけど、一人で考えてもなにもわかりません。

これだけはわかります。

 なんでもリウマチにする年代の医師と、血液検査で新基準をチェックして、当てはまらないと精神病にする医師、なんでも過呼吸にする医師、ここ数年はわからないことは全部線維筋痛症にする医師がいて、逆に、新しい話題について行けない医師、ヤバそうな病名がついた人に対して、逆ギレするしかできない医師がいるってこと。

 まるで占い。