嵐の後

 震災の対策が何一つできていないのに、政治家は、それぞれが権力を集めることに右往左往し、大臣が決まったとたん、もう次の災害が・・・世の中、そのようになっているのかもしれません。
 昔好きだったロックシンガーの一節、「人は自分じゃ無いと痛くもかゆくも無い」を思うこの頃です。言葉で「知っている」のと、体感して、「人間の優しさとか思いやりとか励ましとか、そういうもの全部に嫌気がさす」、というのでは真逆になります。体感しなきゃわかんないのです。自分の痛みしかわかんない。

 この病気になってから、お気楽に他人に同情できる性格の人ほど、「痛みは本人にしかわからないから〜」と言うので、ちょっとイラッ

 とりあえず、先日の通院から仕入れた話を。
 整形外科などで、器具を使い、ピリピリ電気を当てて治療する方法、あれが効かない人は、鍼も灸も整体も「効果が無い」そうです。

 初診の時、「貼り薬でも出そうか」といった先生に対して、「かぶれるだけだから要らない」と返事をしました。次に行ったとき、前のセンセにいただいた、プレドニゾロン入りの塗り薬について質問したところ、「皮膚が吸収するだけじゃない?」とのたまいました。・・・貼り薬ならいいのか、疑問に感じて、訊いたところ、塗り薬も貼り薬も、今のセンセはほとんど出さないとおっしゃる。

 じゃ、貼り薬でも、の発言は、私の痛みを軽く見て、精神的な効果を狙ったのでしょうか。そう感じましたが、とうの先生は、貼り薬その他の効果を認めていないのだそうで、「俺、そんなこと言ったかな、なあ?」と看護師に確認する始末。

 そんなことで時間が過ぎるのは実にくだらないので、針や整体を好んでいる患者さんの例を挙げて、効果について質問したところ、「民間療法だから」と言い始め、たとえとして、整形外科の治療の電気ショックについて語り始めました。長いわ・・・

 現実に私も電気ピリピリ治療をしたことがあり、そのときは「腱鞘炎」だとおもっていました。整形の先生もそう診断したしね・・・でも、その先生の言っていたことを思い出してまとめると、やはり、血液検査やレントゲンで医師が発見できないことは、全部、患者の気休め目的の治療なんじゃないかとおもいました。

 医師も知らないこと、わからないことは、とりあえず多少の良心がどこに向くか、にかかっているように感じます。心のなかでは、「よくわからん」が、「とりあえず」「この薬を出して効果が出るか見てみよう」と判断するか、そんな患者のご機嫌取りは即やめて、「精神科へ行け」というか。どっちかですね。

 私はこの頃、痛みが少ないんです。かなり動けます。でも、手術後にはじめてリノリウムの床に足つけたときのように、激しくくらくらしています。思うに、時間をかけてならしていけば、大抵のことはできると思います。

 それは医療行為の成果では無く、自己治癒力だと思っております。

 先生の話では、私は「域値」が悪いのだそうで、そういうとき、前の先生のオリジナル「圧痛点」をセンセのゴッドハンドが押すと、ものすごく痛いんです。圧痛点について質問したところ、「域値」の話になりました。なにか具合が悪くなる前兆に圧痛点が傷む、それは域値が悪いのだそうで・・・よくわからん

 とりあえずワタクシ、線維筋痛症の圧痛点は全く痛くないし、線維筋痛症と診断したたった一人の先生も、圧痛点は調べなかったのです。