サイトカイン

 昨日午後、ペインクリニック(自称診療所)に行きました。いつものように車の中で横になっていれば、スタッフのどなたかが呼びに来てくれます。もう車いすでなくてもいいなあとおもうのですが、夫が心配しすぎて歩かせてくれないし(そりゃそうだ、私がどれだけ苦しんだか、目の当たりにしてきたのだから)、スタッフの方も車いすの通路を広げてくれるので、歩きます、と言えなくなりました。
 以前に、隣の市の総合病院へ、元センセのセカンドオピニオンとして訪れ、HLA−B27を調べたとき、「歩けるのに車いすに乗っている」ことを非難され、ASの基本、ストレッチと有酸素運動をしていることについて、「車いすはやめて歩いた方がいい」と言われ、とどめに、デパス六錠で落ち着いているならそれでいいのではないか、過去の病歴と環境から精神病ではないかと言われていました。
 検査結果が出ても、自力で病院に行けなかったので、夫が会社の帰りに病院を訪れたら、「なぜ本人が来ない」と怒られたそうで、しかも結果は、HLA−B44保有でした。結果、B−27を保有しない=病気じゃない、ということに・・・
 ASは歩けても長い時間歩くと後から動けなくなるし、痛み止めを飲んで、運動するしか治療法がありません。また、線維筋痛症だとして、公共交通機関のないような田舎町で、隣の市の総合病院まで自力で移動できないことくらいは、医師なら知ってほしいと思いました。

 そんなわけで、今の先生に対しては、遠慮してびくびくしています。呼ばれて診察室に入ったら「今日は何で来た?」と聞かれて、数秒硬直しました。間を置いて「薬が終わったので来ました」と返事しました。先生はやはり、デパスが多いことをとがめていました。

 タイミングを計り、質問しました。私と同年代の女性に、同じ症状で、α県と東京方面の有名先生を受診して、「AS」、「ある程度年齢を重ねた女性は、絶対に発病しない、男性の病気。」「線維筋痛症」と、それぞれに違うことを言われて、医療難民になっていることについて。
 先生の方も、この二週間でかなり勉強したようで、前回の戸惑いは払拭されて、強直性脊椎炎と線維筋痛症は症状が似ていること、私のような女性が非常にたくさん存在していることなどを挙げられました。

 線維筋痛症と強直性脊椎炎類似の症状を述べて、戸惑っていた先生はどこへ〜

 J大学の日本一患者数を抱えている先生の「若い男性説」には、ちょっと先生も口を挟みたそう・・・でも私の話し終えるのを待ってくださってから、うんちくが始まりました。ははははは・・・

 人間には一定の波長があり、二十年周期で山になる。(ここで内科専門の月刊誌をちら読み)生きていく上で、この山を乗り越えていくことが必要になる。土岐川の場合は、十二歳の時交通事故で大けがをした。そのとき、細胞の中のサイトカインαが体内を攻撃して炎症になった。炎症が起きると、CRPや血沈などの数値が高くなる。たぶん土岐川は、事故の時強直性脊椎炎になり、サイトカインに攻撃されて自己免疫機能が狂った。α県で、仙腸関節炎二度のCT撮影が現れたのは、子供のときに、強直性脊椎炎は寛解し、その古い傷跡が写真に残った・・・

 確かにそれでつじつまの合うところもあります。異常な体を実感してから、炎症数値を調べても何も出てきません、CRPなど0.03以上になったことはありませんw

 ありえないことではないとおもいます。私は肺の写真を撮って、白く、古い結核の後がありますし、自分では結核になった記憶はありません。子供の頃に発病して、保護者が気がつかないうちに、「咳が出るなあ」と言うだけで終わり、自然治癒したのかも。また、隣県の大学病院に、東海地区唯一の間質性膀胱炎の治療をしている教授がいらして、私は間質性膀胱炎と認められ、「薬は無い、治らない、手術するほどひどくなる前に寿命が終わるので、治療の必要は無い」と診断されています。

 私は治療不要の軽傷か、「強直性脊椎炎」で、すでに炎症が消え、たいしたこともなく病が落ち着いて、古傷だけが撮影の記録に残った・・・

 私が話した医師お三方は、麻酔科の出身で(をを、それ初耳)それぞれに研究方向が分かれた、けれども、今、ものすごい勢いで毎月新しい情報が入るのは内科の医師、研究家。サイトカインαの事例はどんどん入ってくる。大学病院に入院すれば、患者でいろいろな薬を試すのは当たり前、それが大学病院の研究だから、うちはそういう研究はできない、開業しているから・・・

 思わず、「私が入院したのは、JAが運営する総合病院です」と突っ込んでしまいました。

 先生は、なんだか、先生なりの考えで、患者の痛みの改善に自信を持ったようでした。それがどういうものかまでは教えてくれませんでした。長年、線維筋痛症を患っている人は、抗うつ剤で治るそうです。

 いきなり「何しに来た」と聞かれた瞬間、もうトリプタノールは飲まなくていいのか、と言いたくなりました。今も、電話して、二週間分薬をいただいた後は、通院しちゃいけないんですか?と聞いてみたくてたまりません。

 子供の頃、サイトカインαの暴れた傷跡なのですが、それがどうして、今頃身体の異常になるんでしょう・・・私のほかにも、類似の女性患者が多いのはどうして〜