エチゾラムの副作用じゃないの?

 私がエチゾラムデパス)を使用するようになったのは、十年くらい前です。それまで、仕事や引っ越しで、力仕事ばかりしていました。それでも腰が痛んだことはありませんでした。何のきっかけもなく、突然ぎっくり腰になり、整形外科で処方されたのが「デパス」でした。
 よくあることで、ぎっくり腰は次の日に治る人もあるそうです。私は一度腰が痛むと、半月ぐらいは立ち上がれませんでした。デパスも効果がありません。
 それまでに、いろいろな症状がでました。二十代には引っ越しをほぼ一人で支度し、片付けた後、手首が痛み出して、箸も持てない状態になりました。
 三十代には、体のあちこちがおかしくて、それは加齢によるものだから仕方がないと思っていました。
 長男の嫁として、冠婚葬祭に忙しく、旧家で「古さ」しか自慢するところがない限界集落で、がんばり続けて体が「限界」・・・時々倒れるようになり、脳をCT撮影したところ、同年代の女性よりも頭蓋骨がかなり小さいので脳神経を圧迫している。頸椎と頸椎の隙間が標準よりも少ない、などの診断で、神経内科通院となりました。デパスを常用しました。

 飲み始めたときは、効果がないと感じましたが、ある日ふと気がつきました。苦しみながらこなしていた労働が楽になっていることに。

 ぎっくり腰が治るのだから、中枢神経に効くとは考えていましたが、知らない間に量が増えてしまう恐ろしさも体感しました。

 習慣性があることを医師は危惧していましたが、その頃は簡単に出される薬でした。

 通院中に、間質性膀胱炎と子宮腺筋症を併発しました。その病院では、泌尿器科も婦人科も、医師が病名を知らず、「菌がでていないのに膀胱炎のはずがない」と怒り出しました。
 抗菌剤の服用で別の感染症になり、婦人科と泌尿器科神経内科をたらい回し状態になりました。受付がたらい回しされている私の名前を呼ばなくて、トラブルになったり、検査の課程で、私の腎臓は、いつからかわからないけれど、ひとつ、萎縮して機能を失い、ほかの臓器にくっついているだけだとわかりました。
 多くの医療機関を回り、病名がはっきりして、子宮腺筋症の手術を受けたとき、術後に間質性膀胱炎の症状が出て、その病気について何も知らない医療スタッフから、「ちゃんと手当てしているのに、そんな症状が出るはずがない」と叱られ、医師からのセクハラもあり、一週間で、早々に退院しました。その後、手術をした婦人科が撤退して、術後は何の診察も受けていません。

 そのような課程で、医療機関従事者とのいざこざは私の中で大きな傷となりました。デパス依存度が増していきました。罵倒されるたびに、つらくて、でパスを飲むと楽になりました。

 精神科に回されたとき、「デパス中毒」「依存症」など、診察を受けるたびに違うことを言われましたが、とにかく先生がデパスを忌み嫌っていたので、必死になって数を減らしていきました。一日一錠程度まで。
 減薬して自信を持ったころに、いろいろなストレスが積もり、薬に依存するまいと決めて、根性を出してがんばり続けた、そのとき、なんらかの病気になったとおもいます。

 それは医師によって診断に差がありました。リウマチ→身体表現性障害→更年期障害→精神病・・・今思い出しても、震えるくらいに、それぞれの医師が見立ての説明をして、いかにリウマチでないか、いかに病気でないかを力説し、罵倒を始める。私は自分でリウマチだと決めたわけでないのですが。私が自分で重病に違いない、リウマチだと思い込んでいるように決めつけられ、口汚く罵倒され続けました。小馬鹿にした態度、尊大な口ぶりで。

 私は元々病院が嫌いで、義父母を限界集落から病院へ運び、付き添っていると、たっていられないほど具合が悪くなり、こっそり、建物の外に空気を吸いに行っていました。あまりに付き添いの回数が多く、病院の空気にもなれていたつもりでした。
 病気のふりをして誰かの気を引こうなんて、おこちゃまな発想はありません。

 登山と美術と文学、園芸とおしゃれが好きでした。何でも手作りするのが好きでした。気の病で全身を痛めて、それらを全部放り投げてしまうのはいやでした。

 今の先生になってから、過去に私が精神科で出されていた薬のほとんどが、ベンゾジアゼピン系の薬だと知りました。副作用を調べると、不眠、けいれんなど、五感の過敏など、今の私を悩ませている症状全部があてはまるように感じました。
 強直性脊椎炎ではなく、PTSDでもなく、身体表現性障害でもなく、アロディニアでもなく、私は単に、デパスほかのベンゾジアゼピン系薬品の副作用でおかしくなっているだけなのでは、とおもいます。

 ここ一ヶ月くらい、自己流の努力で、一日に三錠くらいまで減らしました。無数にあおっていた時期がありました。大抵が、医師や医療スタッフの罵倒にあったとき、それを思い出して震えるときでした。

 デパスは、医師により見解が違い、私に「精神病でも体の病気でもない、デパスを六錠飲んで、それでいられるなら、ずっとデパスを飲んでいればいい」という医師も何人かありましたし、一錠飲みつづけると「中毒」と神経質に言う医師まで、さまざま。そのたびに医者の言うとおりにしようとして、なにをしても医師の気に障って罵倒されると思うと、医師のご機嫌伺いに疲れ果てました。

 依存してしまったからには、減薬するしかありません。それまで通院して薬をもらい続けるしかありません。最初に自分の体は極端におかしいと自覚したとき、あまり知られていない病名に縛られて、今の状態になったとおもいます。

 薬漬け医療に倒れて、薬をやめるために通院しているようなものです。依存症を克服したら、ストレスの原因になっている医療に関わらないことが、私のベストの治療法だと考えております。トリプタノールで楽になれたら、デパスに代わる依存症になるのでしょうが、とりあえず、デパスはやめます。デパスと言うだけで、微妙な反応をする医療スタッフが多いので、デパスの話はタブーなのでしょう。

 なぜ、今頃になってデパス論争になったのか・・・知っていれば最初から飲まなかったのに。「ぎっくり腰」の薬w