昨日の会話(要約)

 今のペインクリニックは予約制ではないので、午前の受付終了寸前に行くと空いています。待合室で座っていることが難しいので、自家用車の中で横になっていると、スタッフが呼びに来てくれます。「待ち時間を楽に過ごせる」というのは大きなプラスポイントだと考えます。待ち時間中に具合が悪くなり、診察時間を待たずに引き返すことも多かったので、うれしいことです。前のセンセの病院も、隅っこで横になって、具合が悪そうにしていると、早く診てくれていました。同病の人びとにいろいろと問題を挙げられている病院ですが、その点は、素直に評価していました。低反発クッションを持参して、姿勢を変えたり、気持ちを切り替えてよそ事を考えたりして凌いでいました。

 昨日は、三回目の通院です。一度目は9時に行ったので混んでいました。車の中で横になって、一時間待ちましたが、スタッフも丁寧で、先生も印象が良かったです。ただ、強直性脊椎炎などの脊椎関節炎か、繊維筋痛症か診断が別れて、ドクターショッピング状態になってしまった患者は、多分私が初めてなんだろうとおもいました。その時は取りあえず、腰痛がひどかったのでソレトンを出されました。先日書いたように、ベンゾジアゼピン系の薬を突然やめた反動で体も頭もおかしくなってしまいました。

 一週間後に、トリプタノールを二週間分いただきました。10ミリグラムです。予約制ではないので、具合が悪くなって、落ち着き、行ける状態になればいつでも良いのも利点でした。また、時間をよく考えてから電話すれば、先生ご自身が相談に乗ってくださるのは嬉しかったのです。元のセンセの病院では、電話相談は一切拒否なのでした。そのあたりは、この病気と思われる患者が殺到している病院と自称「診療所」のちがいだとおもいます。

 今日から、トリプタノール20ミリグラムになりました。「効果が感じられたの様子なので、限界量まで徐々に増やす」そうです。アザルフィジンが効かない私に「聞かないときは増やすのだ」と断言した元のセンセとは対照的でした。

 医者の職業病だと思うのですが、「前回診察のときに発言したことを、先生自身が忘却している」というのは、長期の通院だと宿命のようでした。一度目の「海馬の記憶」のことを発言した本人が忘れている…二度目に「アロディニアではない」といわれたので、過敏になり痛むことを具体的に申したところ「それならばアロディニアの可能性はある」と仰いました。関節の痛みにプレドニゾロン含有の塗り薬が一時的に効果を現す、といいだしたあたりから、ちょっと考え込んで、入院中にプレドニゾロンをどれだけ点滴して、私に説明無く、ノイロトロピンを点滴したので、どれだけステロイドで効果があったのか不明、という段になって、カンペキ悩み中って感じの態度になりました。さらに、関節を動かすと、ボキバキすることを、東京の有名センセは「運動不足」、元のセンセは「炎症」と診断したことについてでもっと混乱したようです。

 どんなに動かしても、みしみしボキボキ、関節の動きが止まって、少しぶらぶら四肢を振ると、「バキッ」といって伸び、それからまた動くようになる、など… 「歳をとれば誰でもどこか悪くなり、ボキボキしたり、いろいろ…まあ、年齢との戦いになるんだけど…」といいかけて、考え込んでしまいました。先生が沈黙している、かんがえごとの最中な訳ですが、背筋力を使うと場合によっては半年くらい動けなくなること、体重を支えた関節が常に痛むことなどをしゃべりました。

 元の先生が、「ひとつひとつの症状を挙げるときりがない」と言わせてくれなかったことの一部を、次々に言いました。

 少し間をおいて、センセは、今の医学の進捗状況について話し始めました。それは二週間前にやはり聞かされたことと似ていましたが、少しトーンが変わった気がします。「痛み」について、物凄いはやさで、原理的なことが解明されつつあり、4,5年前の常識はもう通用しなくなってきている…指先の疼痛は、交通事故による脊椎損傷とは別のことではないか、…とにかく、常に最新情報に注意して、勉強します。 そのような話になりました。初診の時の「治してあげる」という自信ありげな様子はかき消されて、「繊維筋痛症」という名前も、そのうち変わるかもしれない。と仰っていました。

 トリプタノールが効く=リウマチ「性」疾患よりも事故のトラウマの可能性大、という所見も先生のなかで変わるのかもしれません。個人的な気持ちを書くと、私は「リウマチ」にも抗うつ剤が効くと思っています。入院していたとき、膠原病病棟の廊下には、ポスターが貼ってありました。図解で、「嫌なことを考える=交感神経の発達」+「笑顔になる=副交感神経の発達」=「自律神経が整い、自己免疫機能の異常が改善する」…リウマチと膠原病はどちらも「自己免疫疾患」「組織結合病」といわれています。それが副交感神経の発達で改善するのなら、リウマチ薬よりも、抗うつ剤で交感神経、つまりアドレナリンの過剰な分泌を抑えれば、必然的に治癒に向かっていく可能性はあるとおもいます。

 以前に、皮膚病になり医者通いをした時期がありました。そのとき若い先生は、私の話を聞いて、「鼻炎の薬を飲んでも効かない人は、精神的な要素を考えた方がよい。アレルギー(自己免疫疾患)は、精神的な要素も複雑に絡んでいて、血液検査でアレルゲンが出たとしても、アレルギーを抑える薬で効果が出ない人も多い」と説明してくれました。

 私の友人に、外出すると色々な病的症状が出るヤツがいまして…(笑)頭が痛くても下痢になっても貧血になっても、私が持ち歩いている胃薬を飲むと治るんですねー、ふふふふ、「頭痛薬」「下痢止め」「鉄分を含むサプリ」そういって胃薬を飲ませるとすぐ治るんですの。プラシーボ(プラセボ)効果!!!