「あきらめた」の一言で

 診察室に入り、調子を聞かれたので、「あきらめた・・・」とお返事したところ、「(あきらめられるほど)よくなったんだ(笑顔)」とセンセがのたまったので、脱力して、しばらくなにもできませんでした。

 あきらめたなんて、言わない方が良かったとおもいました。毎日の生活にもがいて、くるしくてたまらないので、治療できるものならあきらめたくないのです。

 でも、世の中全部のことが、以前のように、あたりまえのように、楽にできていて、ある日突然、めいっぱいがんばっても何もできないこと、そのことを誰の理解も得られないことに疲れた。
 それでも「意識がはっきりしている」・・・
 「だれか助けて」と心の中で繰り返しながら、なんでもないふりをしていないと、人と話もできない。

 しんどいです。息して生きているだけでしんどいのです。